ギャルソンヌルックというものをご存知ですか？
現代ではあまり耳にすることのない言葉ですが、ファッションの歴史を語る上ではある時代を象徴する大事なファッションスタイルなのです
本日はそんなギャルソンヌルックについてご紹介していきたいと思います
目次
ギャルソンヌルックとは
ギャルソンヌはフランス語で少年っぽい女性のことを意味します
ギャルソンヌルックとは、そんな意味合いも含むアパレル用語で、第一次世界大戦後に登場した働く女性たちによるシンプルで活動的な動きやすい服装を指します
それまで女性らしさを強調するようなスタイルが主流だった中で、その真逆を行くようなギャルソンヌルックは新鮮でした
その当時のデザイナーであった、シャネルやララバンなどがファッションリーダーとして広く活躍していました
フランス語が語源のギャルソンヌルックと同義のスタイルが英語ではラッパースタイルと呼ばれます
ギャルソンヌルックの特徴（ファッション）
ボーイッシュなスタイルが基本的なギャルソンヌルックでは、女性らしい胸元は強調することなくフラットでほっそりとしたシルエットが特徴的ですまた、ルーズウエストのショートスカートや、スキニーほどではありませんが細身のスーツとパンツ、それらに合わせたシャツやブラウスが多くみられました。アクセサリー類の装飾品も少ないのが特徴です
ギャルソンヌルックの特徴（ヘアースタイル）
ギャルソンヌルックの代名詞とも言えるのが「ボブヘア」といわれるショートカットスタイルです
まるみを帯びた可愛らしいボブヘアではなく、ストレートでボーイッシュ、パーマヘアーも多くはありませんでした。
また、薄くて男性風なメイクも特徴のひとつだったようです。
ココ・シャネルとギャルソンヌルック
1920年代働く女性が急増する中で、ギャルソンヌルックはシンプルで活動的な女性が求めた時代をあらわす象徴的なスタイルでした
そんなフランスでは、恋愛と仕事に生きる主人公をテーマにした小説が1922年に発刊され大ヒットしました（ギャルソンヌもしくはガルソンヌ）
シャネルはそんな時代の流れを感じ取りながらこう語りました
「ファッションは着飾るものではありません。着るものを選ぶことであり、それは自身の生き方を表現するものなのです。」かっこいい言葉ですね・・・
シャネルだけでなくギャルソンヌルックでたくさんのデザイナーが活躍しました。
ジャン・パトゥ、ランバン、ヴィオネなどがその代表的な存在です
現代版ギャルソンヌルックコーデ
これといった定義があるわけではありませんが、なんとなくギャルソンヌルックの特徴が含まれたものをイメージとしてご紹介したいと思います。
いかがでしたか？新たなジャンルがどんどん登場するファッションという世界で、古くからの時代を彩ってきた象徴的なスタイルを知るのもまたおもしろいポイントですね
色々なファッションのジャンルを知ることで時代にとらわれない自分らしいスタイルを見つけたいものですね