モヘアとはアンゴラ山羊の毛のことです。
モヘアは「モヘアニット」などでよく聞く言葉だと思います。
しかし、いったいどのような素材かみなさんはご存知ですか?
今回はそんなモヘアとはどのようなものかご紹介していきます。
目次
モヘアとは
モヘアとはアンゴラ山羊の毛のことをいいます。
トルコがもともとの原産でしたが、今ではトルコ、南アフリカ、アメリカが三大原産国になっており、アメリカのテキサス州では多くのモヘアが生産されています。
テキサス州のモヘアはテキサスモヘア呼ばれ、柔らかく絹のような光沢があり有名です
モヘアの特徴
生糸のような光沢があり、比較的丈夫な繊維なのでセーター、毛布、ショールなどに使われています。
また、意外にも通気性も良いのも特徴です
昔はモヘアで紡いだ糸が白く輝いていることから「アイス・ヤーン」と呼ばれていたこともあったそうです。
生後6か月ほどのアンゴラ山羊からとれるモヘアはキッドモヘアと呼ばれ、最高の光沢と滑らかさで柔らかく保湿性にも優れています。
モヘアの欠点
毛が長く、抜けやすく静電気がおきやすいという点です。
また、モヘアはウールよりも太くて固いので、敏感な方にとっては「チクチク」と感じることもあるようです。
モヘアの歴史
紀元前13世紀にも記載があるような歴史のある織物の素材のようです。
モヘアは約5000年前に遊牧民によってトルコへともたらされたとされています。
アメリカのテキサスモヘアも質が良く有名ですが、このような歴史からトルコ産がいいとも言われています。
アメリカにアンゴラ山羊が連れてこられたのは18世紀中ごろになってからなので、トルコ産のほうが歴史といった部分では「歴史あるモヘア」といえるでしょう
モヘアが手に入らなくなる?
ここ数年でモヘアがなくなってしまうのではないかと繊維業界では話題のようです。
その原因は、アフリカの牧場でモヘアの原料となるアンゴラ山羊に虐待が加えている映像が出回ったことです。
2018年に自然保護団体が虐待を公表し、これにより大手衣料品ブランドがモヘアを使用した製品の販売を中止する方針を発表しました。
モヘア産業には多くの人がかかわっているので急に廃止をすることはありませんが、ここ数年は動物や環境に配慮した素材作りも考えられています
モヘアについてご紹介してきましたがいかがでしたか。
モヘアという素材が古い歴史があるもので、素材としては通気性も良いとは意外だったと思います。
みなさんもRcawaiiでモヘア素材の服を取り入れておしゃれを楽しんでください